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31.どうやって検査してるの?

33.その他のクリンチング・ファスナー

32.材質と板厚へのクリンチング・ファスナー対応MAP

クリンチング・ファスナーは、主にアルミニウム板、鋼板、ステンレス鋼板の3種類の材質に対応しています。  各種の板は、圧倒的に 板厚いたあつ 1mmの需要が高く、これらへの対応は既に多くの実績があります。  しかし、クリンチング・ファスナーは、圧入時の 塑性変形部位そせいへんけいぶい の体積が微少である事から、 板厚が薄くなればなるほど対応が難しくなる傾向にあり、ファスナー・メーカーによって対応がまちまちです。  そこで、設計者皆さんの利便性を図るために、下記の板厚対応MAPを用意させて頂きました。

この表の見方を解説します。
まず、上に3種類のクリンチング・ファスナーとファスナー自身の材質が記入されています。  それらのファスナーが、3種類の材質(アルミニウム板、鋼板、ステンレス鋼板)における、 板厚、1mm 0.8mm 0.5mmへの圧入が可能なファスナーが販売されているかどうかを示しています。  ○が付いているのは、複数のメーカーから発売されているという事を示しています。  空欄は、何処からも発売されていない訳ですが、需要が無いから発売されていないというのが実際のところです。 

例えば、アルミ製のスペーサーは、唯一、アルミ板の1mmに圧入出来るものが複数のメーカーから発売されています。  アルミ製のスペーサーを、鉄やステンレスに圧入する事は出来ません。  また、鉄製のスペーサーは、アルミにも鉄にも板厚1mmのステンレス(顧客責任)にも圧入出来ますが、 鋼板0.5mmに対応しているのは、Eurotecさんだけです。  よく、勘違いが発生するのは、ステンレス製のファスナーは、 鋼板に圧入するためのもので、ステンレス鋼板に圧入する場合は、 硬質ステンレス製のものを使う必要があるという点なので、注意して下さい。

板金屋さんのファスナー調達事情

しかし、ここでも、少々板金屋さんの事情について述べなければなりません。  様々なクリンチング・ファスナーを板金屋さんが仕入れる場合、 何種類ものファスナーを異なったメーカーから仕入れる事は管理上は難しい事なのです。

そのような中、板金屋さんから見れば、ファスナー自体は何処のメーカーのものも同じようなものに見えてしまいがちです。  また、クリンチング・ファスナーの 圧入技術あつにゅうぎじゅつ に関して、勉強していない営業マンほど、板金屋さんに向かって、 “どこのファスナーでも同じですから”と言います。  そのために、今、購入しているファスナーのラインナップが全て調達出来て、 安い見積を提示する営業マンが現れたら、即、転注(購入先を替える)する事になる場合が多いようです。 

しかし、そういった考え方には大きな危険が伴います。
ファスナー自体は何処のメーカーのものも同じようなものであっても、 将来や技術的側面に関しては、何処のメーカーも同じというわけではありません。  というか、圧入技術ゼロのメーカーの方が多いのです。  さらに、同じに見えるファスナーでも微妙な違いはありますので、 メーカーを替えた瞬間に、不都合が発生する事もよくあります。  従って、設計者が知らないところで、板金屋さんが、 単純なコストダウンを目的として、ファスナーメーカーを切り替えたい場合は、 将来計画や圧入技術のサポートという面において、設計者と板金屋さんの間で、 十分な検討が必要なはずです。 

もしも、正しく転注を行おうとするのであれば、 設計者の方は、まず、 転注てんちゅう する前と後のメーカーのクリンチング・ファスナーの、 クリンチング部分の形状の違いを把握して転注が可能かとうか検討する必要があります。  そのためには、両社にクリンチング部分の形状を明らかにするように要求する事になります。  しかし、何処のクリンチング・ファスナー・メーカーも、 “絶対に”クリンチング部分の形状と寸法と工差を公開する事はありえません。  設計者の方は、不具合が発生したら、何処までも厳しく原因を追及するお立場にあるはず。  このような状況の中で、形状や寸法の違いを無視して 転注を行うというのは、どう考えても間違っています。  しかし、残念ながら現実的には板金屋さんが設計者には告知する事無く勝手に転注する事は日常茶飯事 のようです。

設計者の方は、 例えば、将来、板厚0.5mmの板にスペーサーを圧入するという設計を行いたくなった場合など、 つまり、単独のメーカーからしか入手できないファスナーを使用する場合は、 その1品目のために、全部のクリンチング・ファスナーの発注先も 転注するかどうかを検討せねばならなくなってしまいます。  設計者の方は、そういった事が極力発生しないよう、慎重なファスナーメーカーの選択が必要です。

技術的側面としては、 これまでのページで述べて来たように、圧入に問題が発生した場合。  例えば、プレスで圧入を行っていて、 大半のファスナー圧入部の耐力が規定値を満たしていないという事が問題になった場合。  その問題を解決出来るのは、 クリンチング・ファスナーとインサーションマシンの両方を取り扱っている会社だけだという事を、 意識しておいて頂きたく思います。


この表から言える事

さらに、この表から言える事は、 クリンチング・ファスナーとインサーションマシンの両方を取り扱っている会社だけが、 板厚0.5mmへの圧入の挑戦権を持っている という事です。 

“プレスでも圧入出来ます”などと間違った事を言うファスナー・メーカーは、 板厚0.5mmに圧入出来るファスナーなど、自ら開発出来るはずも無く、 マネをして発売してみたところで、技術的サポート等も不可能です。  板厚0.5mmともなれば1mm用のファスナーと比較して塑性変形部位の体積は、 半分になりますので、プレスなどで圧入などした場合は、もっと顕著に圧入不具合が出ます。  以前に自分達が言った台詞の間違いを認める事になるだけでなく、 過去に圧入した製品に対する圧入品質の心配まで自ら呼び込む事になるので、 怖くて板厚0.5mmへの対応ファスナーを発売する事が出来ません。

話が少し脇道に逸れますが、
このように述べますと、
“このホームページはEurotecの回し者だからEurotecにとって有利なことばかり書いている”
と思われる方も多いでしょう。 しかし、それは違っていて、そうならざるを得ないのです。
全く利害関係の無い、例えば学者さんのような方が、クリンチング・ファスナーに関するページを 作成したとしても、結果的にはEurotecさんを肯定するページになってしまいます。

Eurotecさんは情報提供者ではありますが、このホームページは、その回し者ではありません。 

このホームページを作成するための莫大な情報を得る事が出来たのは、 Eurotecさんに、日本中の最先端の圧入技術が集まって来ており、 それを御提供頂いたからに他なりません。  このホームページは、結果的に、Eurotecさんの情報力と技術力を、 証明しているようなものでもあるでしょう。 

このような『設計者にとって有益な情報』は、 決して他のファスナー・メーカーや圧入機メーカーからは 提供してもらえません。  と言うよりは、そういった情報は 持っておられない上、さらに、 “プレスでも圧入出来ます”などの発言に見られる技術的な矛盾を抱えているために 情報を提供したくても出来ない のです。 

Eurotecさんの場合は、短期的な商売上の都合に翻弄される事無く、 一貫して、技術的に正しいと思われる事をやっておられますので、 大量に情報を提供しても、矛盾の無い情報を提供して頂ける訳です。

また、ホームページ作成技術という側面から言える事ですが、 もしも、偽りや迷いが少しでもあれば、 このような、巨大な情報を含むサイトを制作する事自体が絶対に不可能ある上、 間違った事が書いてあるホームページを作れば、批判される事も考えねばならなくなります。


まとめ

話を戻しますと、クリンチング・ファスナーは、 圧入時の 塑性変形部位そせいへんけいぶい の体積が板金屋さんで行われる塑性加工の中で最も微少です。  この事によって発生するトラブルや不具合が独特のものとなる事は必然的な事です。  0.5mmの板厚に圧入するともなれば、 クリンチング・ファスナーとインサーションマシンの両方を取り扱っている会社でなければ、 これに対する完全な管理は不可能です。 

クリンチング・ファスナーの圧入は、 これからも、ずっと使われ続ける板金工法です。  板金屋さんには、短期的な小さな利益を得ようとして、 抜け道の無い迷い道に突入するような事は避けて頂くべき です。
この事は、長期的に見て設計者の方にとっても板金屋さんにとっても、 大きなメリットがあるはずです。

目的地に向かう時、間違った道を選択したら目的地に到着する事はありません。  それに気付いた時は、一刻も早く間違った地点に戻って正しい道を進むべきです。


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