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19.インサーション・マシン2
シングル・パーツ・ハンドリング


21.インサーション・マシン4
プレスでまとめて圧入出来ないの?


20.インサーション・マシン3 部品点数の削減

設計者の方にとって部品点数を減らすという事は重要なテーマです。  部品点数が減らす事は、大きなコストダウン(VE(Value Engineering;価値工学))に繋がります。  しかし、クリンチング・ファスナーを使うという事が、部品点数削減の障害になるケースが多々あります。  高度なインサーション・マシンの場合は、少しでも多くの VEぶいいー に対応できるようにするための 機構を持っており、これらを利用すれば、クリンチング・ファスナーを使っていても、 問題無く部品点数の削減が可能となります。

下記に、その典型的な例を述べます。

典型的な例

まず、上記は、何の変哲もない典型的な板金製品の形状ですが、 @AB共に、 蹴飛けと ばしやプレスブレーキを使ってクリンチング・ファスナーを圧入しようとしても、 圧入は不可能です。 

“なんじゃぁ!こんなのも圧入出来ないんだったら、
 クリンチング・ファスナーなんか全然使えねぇじゃんか”

という声が聞こえてきそうです。

これらは、実際にプレスブレーキなどインサーション・マシン以外の機械で、 圧入しようとすると、上記のように機器との 幾何的干渉きかてきかんしょう が発生して圧入する事ができません。  3つを個々に説明しましょう。

@ 板金屋さんの現場では、“耳”とか“ベロ”と言った表現をする形状です。   曲げられた板の先端にネジを取り付けるために、小さな部品を別途用意して、 そこに、クリンチング・ファスナーを取り付けておいてから 溶接ようせつ などで本体に 接合せつごう する場合があります。 この“耳”の部分は別の部品を用意するのではなく、 本体の端を曲げる事で、部品点数を削減するというのはVEの思想からすれば当然の考え方です。  しかし、左図に示すように、この“耳”の部分に、ファスナーを、曲げ工程の前段階で圧入すると、 曲げ加工時に“耳”とプレスブレーキの 金型かながた が幾何的な干渉を起こして(つまり、ぶつかる) 曲げる事が出来ません。 

A は、箱形状の板金製品の腹の部分にファスナーを圧入したい場合です。  部品点数を減らすという事は、言い方を替えれば、大きな部品を使うという事になります。  ここに示すような形状の場合、こちらも同じく、曲げる前に圧入を行なおうとしても、 位置にもよりますが、プレスブレーキの金型が幾何的干渉を起こして 圧入あつにゅう は不可能な場合が多く発生します。 

B は、もっと単純です。   大きな金属製品の中央部にファスナーの圧入を行おうとした時 Cフレームの ふところ に製品が当たり、圧入は不可能となります。 部品点数の削減を推進すればするほど、1つ1つの部品のサイズは大きくなりますから、 これと同様の不都合が増加します。


インサーション・マシンの対応能力

これらのパターンに嵌ってしまえば、 せっかく複数の部品を1つにしようと思っても、ファスナーの存在によって、 部品点数を減らす事が出来ません。  この理由によって、クリンチング・ファスナーの普及速度が、かなり鈍化した事は事実です。 しかし、これらの事実は、 蹴飛けと ばしやプレスブレーキを使った場合に限っての話に過ぎません。

インサーション・マシンでは、その開発当初から、 機械自体のシルエットに工夫がされており、 左画像に示すようなシルエットや周辺装置を持っており、 曲げ加工を行った後でも、干渉を起こさずファスナーの圧入が可能。 

インサーション・マシン以外の圧入方法では、 出来なかった部品点数の削減が可能

となっています。


これらは、勿論、 蹴飛けと ばしやプレスブレーキを使っていては対応出来ない形状となります。  前にも述べた通り、蹴飛ばしやプレスブレーキでの圧入は、 筆者に言わせればそれ以前の問題でナンセンスですが、 蹴飛ばしやプレスブレーキで圧入出来ないから、インサーション・マシンを使っても 圧入出来ないと思っておられる方が案外と多いのです。


間違った解釈で失うもの

クリンチング・ファスナーを使った設計では、 設計者の皆さんが、これらの事を理解されているか、されていないかが、 大きな差になるとはずです。  きちんとしたインサーション・マシンを持っている板金屋さんに クリンチング・ファスナーを使った製品の製造を依頼した時の アドバンテージは、こんなにも大きいのです。

設計者の方が、

“蹴飛ばしやプレスブレーキでも圧入できると聞いています”

という間違った台詞を鵜呑みにしてしまうと、 本来はVEが可能であるはずの部品であるにも関わらず、
● クリンチング・ファスナーを使う事で部品点数削減が出来ない
● 部品点数削減を優先しクリンチング・ファスナーは使えない
といった事が発生します。 これは悲劇です。
このような勘違いをしていると、日本工業会は海外に遅れを取ってしまう事になるでしょう。

最新鋭のインサーション・マシンを用いれば、 部品点数削減とクリンチング・ファスナーは両立出来ますので 決して勘違いなさらないようお願いします。



クリンチング・ファスナー普及委員会   CF普及委員会にMailを送る