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32.材質と板厚へのクリンチング・ファスナー対応MAP

34.所要量を偽らない事

33.その他のクリンチング・ファスナー

クリンチング・ファスナーには、これまでのページで説明して来た、 スペーサー、ナット、スタッドの3種類だけではありません。  特に、PEM社から発売されているクリンチング・ファスナーには膨大な種類が存在します。  日本語圏と英語圏では10倍以上の市場規模の差があるわけですから、 そこのところは仕方が無いでしょう。  そういった中で一部のクリンチング・ファスナーは日本でも流通しており、 下記に、その内容を説明します。

パイロット・スペーサー  PF− PFS−品番

クリンチング・ファスナーPF品番 ナット類と同じく、スカートによる圧入を行うスペーサーです。 クリンチング・ファスナー開発当初、クリンチング・スペーサーとして標準的に 使用されていたものですが、現在に至っては、RST/RSB品番の圧入 方法の方が、強度的にも優れています。  過去に作成された図面には大量にこの品番の指定があり、 大企業でもこれらをさかのぼってまで修正する例は、ほとんど見られないのが実情です。

長さ10mm以下しか売れていませんが、その理由は、 圧入部の強度面に心配があるからかと思われます。

パイロット・スペーサーにアドバンテージがあるとしたら、それは商品名の付け方です。  例えば、基板間隔を10mmにしたい時、PF-10-M3-10 を使うと、基板間隔は10mmになります。  でも、RST-6.2-M3-10 を使うと、 基板間隔は10mmとはならず9mmになります。  RST品番の10mmは、クリンチング・ファスナーの全長で板厚分も含まれているからです。  これに対して PF-10-M3-10の全長は10mmではなく、板に食い込む部分の長さが 追加された10mm+αが、全長となっています。  RST品番で基板間隔を10mmにしたい時は RST-6.2-M3-11 を使う事になります。


フラッシュ・ナット FN−品番

クリンチング・ファスナーFN品番 板金加工で圧倒的に多用されるのは、板厚1mmの板です。 その1mmの板の中で、板の表にも裏にも突起する事無く、 雌ねじを取り付ける事ができる魔法のような、クリンチン グ・ファスナーです。 FN−品番は全てステンレス製。  但し、下記の問題点があります。

@ 1mmの厚さしか無く、その中にねじ山が、1〜3山しか 設けられない。そのため、ねじとしての強度が不足

A 何せ、小さ過ぎて肉眼ではあまり見えませんので、品質管理面でつらい面があります。

このクリンチング・ファスナーは、ある意味、凄く格好が良いクリンチング・ファスナーで、 誰もが直ぐに使いたくなるでしょうが、ねじ山の問題がネックです。


隅打ち用スタッド  STL− STLS−品番

クリンチング・ファスナーSTL品番 クリンチング・スタッドは板の隅で使用する場合には、 圧入時の影響によって使用出来る限界位置が発生します。  言い替えると、圧入位置が板の隅過ぎると、板端が真直ぐでは無くなってしまいます。  また、曲げ位置からの距離も同じで、曲げ位置に近過ぎると曲げ時に受けた歪みにより、 加工硬化を起こした部位に対する塑性変形=圧入を行う事となり、 上手く圧入出来ない可能性があります。  その2つの問題点を極力解決する事が出来るのが、STL品番(隅打ち用スタッド)です。 従来は、7.2mm以上離れている必要があるのですが、 それを4.3mmまで近付ける事ができるようになります。

但し、当然ながら標準のST品番よりは、圧入後の強度は劣ってしまいますので、 カタログ等を十分に確認して頂いてから使用して下さい。


パネル・ファスナー  ESKF-品番

クリンチング・ファスナーEPF品番 金属製収納BOXなどのドアを閉じた時、これを、ねじで固定する 事を主目的とした、クリンチング・ファスナー。  マイナス・ドライバーで、このクリンチング・ファスナーのヘッドを回すと、 ドアが開きます。 単一目的の専用クリンチング・ファスナーです。


これら以外のクリンチング・ファスナー

PEMから発売されているクリンチング・ファスナーの中には、 日本では一度も使われた事が無いであろうクリンチング・ファスナーが沢山あります。  誰でも通販等で自由に突飛なファスナーをPEMさんから個人輸入する事も出来ます。

参考ページ;45.海外のクリンチング製品

しかし、鋼板等に圧入するという事を考えた場合に、 インサーション・マシンとクリンチング・ファスナーの間に必要な、 ツールの問題が発生してしまいます。  ここまでで述べて来たクリンチング・ファスナーは、 全てツールだけでなく、各種マシン設定などソフト面でのノーハウが国内で整理されていて、 日本語レベルでのご提供が可能な環境にあります。

そのような理由から、 クリンチング・ファスナーは、輸入出来るからと言ってクリンチング・ファスナーだけを個人輸入してみたところで、 ほとんど意味がありません。 また、価格面も数個レベルであればよろしいでしょうが、 一般的な生産に使用するような数であれば、多くの場合で高価な品となってしまいます。  日本には無いようなクリンチング・ファスナーの圧入を行いたい場合には、 日本で、Heager社のインサーション・マシンとクリンチング・ファスナーを同時に扱っておられる、 Eurotecさんにご相談頂くのが一番良い方法であろうかと思われます。


潟ーロテック社製クリンチング・ファスナー最新カタログのダウンロード



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