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13.トラブル対策8
レーザー下穴の危険性


15.トラブル対策9
全周破断


14.トラブル対策9 R面取りの危険性

今後、クリンチング・ファスナーの 圧入あつにゅう 技術面で、 出て来るであろうと予測されるトラブル要因として、 R面取りあーるめんとり による、圧入不良という問題があります。

近年、金属製品におけるエッジ処理は、エスカレートする傾向にあります。  板金工場においては、 図面に “ バリ無き事 ” と記載されていたらハンド・グラインダーで 金属製品のエッジに付いたバリをブイーンと取るという時代から、 糸面取り、 C面取りしーめんとりR面取りあーるめんとり の時代へと変化して来ています。   最終的には、ほとんどの金属製品エッジに R面取りを行う時代になってしまうでしょう。

その理由は、バリによって怪我をしないという目的だけでは無く、 R面取りを行えば、 下記のメリットがあるからです。

 1. 塗装とそう を行った場合、 防錆効果ぼうせいこうか が増加する
 2. めっきを行った場合、防錆効果が増加する

これらは、錆びが発生するまでの時間が2倍化するというデータもあり、 R面取りが行われるケースはウナギ登りの状態です。  勿論、ハンド・グラインダーによるR面取りは、 板金屋さんの仕事の中でも3Kの極みと言える仕事であり、 バリ取り機、R面取り機 と言われるマシンがどんどん売れています。

バリ取り機、R面取り機の普及が進むと、クリンチング・ファスナーの板への固着力は低下します。  R面取りが行われると、 塑性変形部位そせいへんけいぶい の体積が減少するからです。 単なる “ バリ取り ” の時代は、バリが出ている裏面だけをバリ取りするだけに過ぎませんでしたので クリンチング・ファスナーへの影響はありませんでした。  しかし、R面取りは目的の多くが防錆効果を高める事であるために、 両面がR面取りされてしまう事が増えるはずです。  また、グラインダーで研磨していた時は、板に空けた穴が面取りされる事はあり得なかったのですが、 バリ取り機、R面取り機は、板に空けた穴も面取りされてしまう のです。

R面取りは、これからの金属製品には必修となるものと思われますが、 その後の工程で、クリンチング・ファスナーを使う場合は、 穴のR面取り量をコントロールする 必要が出て来るはずです。

穴だけR面取りされないようにする方法

但し、2016年4月の段階で、この種の不具合は、まだ報告されていませんので、 少々、老婆心の感も否めませんが、明確な回避策がありますので提示させて頂きます。  板金屋さんで使用されるバリ取り機は、主に、ブラシを回転させて面取りを行うというパターンのものです。  この方式において、穴に関するR面取りが出来る理由は以下の通りです。  穴の中にブラシが一旦入り込み、それが穴から抜け出す際に、ブラシがエッジ部に引っ掛かるので、 その時の摩擦によってエッジが丸く削れる というものです。  従って、最初からブラシが穴に入らないようシール等で穴を塞いでしまえば一切R面取りはされなくなります。

この方法では、シールも削られてしまうのではないかと心配される方もおられると思いますが、 ブラシ式バリ取り機は、平面に対する研削はブラシが引っ掛からないために、ほぼ行われません。  ブラシ式バリ取り機では、 表面処理鋼板ひょうめんしょりこうはん などのバリ取りを行うと 被膜ひまく もとれてしまうという噂もありますが、 それは勘違いです。


最新鋭のバリ取り機


話のついでに最新鋭のバリ取り機の情報も、述べさせて下さい。

ハンドグラインダーで危険なバリ取り作業を長時間行うのは、あらゆる面でお勧めできません。  客観的に見ても、バリ取り機の導入は、板金屋さんにとってタレパン、レーザー、ブレキーに匹敵する 何処にでもある設備となって来ています。  そして、高度になったバリ取り機は、今後、『 面取り機めんとりき 』という名前で呼ばれるようになる可能性も高いと思います。 

設計者の方が図面に “ バリ無き事 ” と書くだけの時代は、バリ取りの目的は、 バリで怪我をしないようにする事だけでした。 しかし、上にも述べたように製品の付加価値を上げるためには、 どんどん “ R面取りの事 ” といった図面表記が増えるものと思われます。  当然、バリ取り機に関しても、よりヘビーなテーマが課せられる事になります。  上画像のバリ取り機は、これまでのバリ取り機に無い特徴を持っています。  それは、主に

 ○ 両面一度にR面取りが出来る
 ○ 通常のバリよりもずっとヘビーな 酸化被膜さんかひまく も除去できる

といった内容です。
右側のLissmac-XSと呼ばれる機種は、お好み焼きのように小物ワークを裏返して 裏表のバリ取りを行い作業者の手元に戻すという機構を持っています。

詳細はEurotecさんに、お問い合わせください。
バリ取り機のページは
こちらです。  バリ取り機の動画も見れます。

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