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38.板金屋30%廃業説

40.クリンチング・ファスナーのデリバリーと重量

39.クリンチング・ファスナーのめっき

上記は、一般的な めっき の種類と、その性能を示したものです。  クリンチング・ファスナーに施されている めっき は、主に 亜鉛あえん めっきの中の 3価さんか ユニクロめっきです。  スペーサー、ナット、スタッド共に、この3価ユニクロめっきとなっています。  強度きょうど防錆ぼうせい を考慮し結果的に選出された、最もクリンチング・ファスナーに適しためっきが、 3価ユニクロめっきという事になります。  何処のファスナーメーカーから発売されているものも、基本的には同じ めっき です。  ちなみに、 このページの一番上にある“虎の巻き”という白い文字の右側のファスナー画像、 これらは全部、3価ユニクロめっきです。

では、例外無く、3価ユニクロめっきであるかと言うと、そうではありません。  例えば、パイロット・スペーサー(右画像)はニッケルめっきが使われていますが、 何故、ニッケルめっきなのかという理由は、実は、昔からの仕様を継承しているだけで、 今や、良く解らないのだそうです。

ニッケルめっきと3価ユニクロめっきを比較すると、ニッケルめっきの方がコストが高くなりますが、 上記の表を見ると、性能的には高価な分、優れているように思えます。  ですが、上記はあくまで一般的な性能比較であり、 鋼板こうはん 等への圧入を前提とした場合は、 様々な条件を考慮せねばなりません。

はっきり言うと、PEMさんが最初に作った、これらのファスナーが皆、 3価ユニクロめっき(当時は6価ユニクロ)であったために、皆、足並みを揃えて3価ユニクロめっきになった というのが本当のところでしょう。

亜鉛めっきで気になるウィスカーについて

亜鉛めっきを使用した場合に、 ウィスカー が発生して電子回路をショートさせてしまう恐れがあるという話を 耳にする事があります。  これに関する問合わせは年に数回あります。
要は、
       3価ユニクロめっきは亜鉛めっきなので、
       ウィスカーが発生する事があるはずだが大丈夫か?

というものです。
ニッケルめっきならば、絶対にウィスカーが発生する事は無いので、 これを気にして、わざわざ3価ユニクロめっきが施してあるものを 剥離再メッキを行いニッケルめっきに(お勧めしません)する場合や、 通常のスペーサーを使う所を、最初からニッケルめっきが施してあるパイロット・スペーサーに 替えたりされる事があります。  しかし、これらは、99.999% 無駄な行為であり、コストUPと他の不具合要因を誘発するだけです。

左の画像は、ウィスカーが発生した部位の電子顕微鏡画像です。  亜鉛めっきを使用した場合に、ウィスカーが発生して、電子回路にショートが発生する頻度について 分析した結果を示す論文の一部を下記に提示します。

最後の“ゼロではない”という表現が気になりますが、 クリンチング・ファスナーを使用する時と比較すれば、 ありえないような過酷な距離と位置関係 で実験を行っても 1千万回に1回程度の頻度でしか発生しないと報告されています。  めっきと 通電部つうでんぶ が、3mmしか離れておらず1cm2の面積で向かい合う、 という状態になる事は、はっきり言ってありえない。  その確率は、通常、何十個も用いる電子回路部品の1つ1つの初期不良の発生頻度と同じくらいになる訳ですから、 クリンチング・ファスナーで発生するウィスカーによるショートを気にするのであれば、 それよりも、おそらく遥かに発生頻度の高い、 電子回路部品の初期不良の発生頻度の方を気にするべきだという話になりますね。  実質的な発生確率は、10億分の1をさらに下回る事になります。  かなり心配性の方でも実質的に気にする必要は無いのではないでしょうか?

例えば、 剥離再めっきはくりさいめっき を行う事により発生する不具合の発生頻度は、 ウィスカーによる不良品の発生頻度の千倍を楽に超えるでしょう。  また、パイロット・スペーサーは、標準的に発売されている商品ではありますが、 短いタイプのものならともかく、クリンチング部の強度が、スペーサよりも低下します。  つまり、対策によって失われるものの方が大きいはず。

さらに、付け加えますと、この事を気にされるのは、 不思議と、何時も、ある大手家電メーカーの系列に属する方々だけで、 他の系列の家電メーカーさんは、全くこのような問合わせをしてこられた事はありません。

最初の質問にお答えするとすれば、

あえて、めっきと通電部が3mmしか離れておらず1cm2の面積で向かい合うような 設計をされた場合は、普通の電気部品(コイル、コンデンサーなど)の故障率に匹敵する凄く低い確率で ウィスカーによってショートが発生するとの事です。  この低い確率でもなお気にされるのであれば、そのような位置関係を持つ設計をしない事が一番の対策となりますが、 クリンチング・ファスナーの使われ方を考えた場合、 そのような設計をされる事も、まず無いのではないかと思われます。

となります。

クリンチング・ファスナー普及委員会   CF普及委員会にMailを送る