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40.クリンチング・ファスナーのデリバリーと重量

42.各社品番コードの対応表

41.クリンチング・ファスナーの小分け販売

ねじ類は一般的に1,000個単位で販売されています。  しかし、毎回板金屋さんで必要となる数量は、1,000個単位ではありません。  あるねじは116個、またあるねじは58個といった数量が所要量です。  そこで、1,000個を購入してしまうと、板金屋さんは在庫が膨らむだけではなく、 それらを管理せねばならなくなります。  次に使う事があれば良いですが、それも怪しいという場合がほとんどです。  結局は、何年も板金屋さんに残ってしまったあげく捨てられている、 ねじ類は結構多いはずです。

こういったねじを、ねじ屋が買い取ってくれれば良いと考えるお客様も おられますが、一旦お客様が封を空けてしまったねじ類は、 品質管理上の問題が発生するわけで、 何処のねじ屋でも買い取りなどは考えられない事です。

はっきり申し上げますと、板金屋さんにおいて ねじ類が余って困る原因は、 設計者の方に問題 があります。  ねじ類を、他で流用する事を考える事無く、 半端なサイズのねじを書き込んでしまう事によって、こういったもったいない 事が発生してしまうのです。  クリンチング・ファスナーにおいては、 前にも述べたように、 長さ6mm 8mm 10mm の3つの長さばかりを何度も使う様に設計すれば、 こういった問題は無くなってしまう でしょう。

GTの話 part 2
話が少し逸れますが、
もう昔のGT化 ( グループ・テクノロジー ) の話をしても、 覚えておられる技術者は、きっとおられないと思いますが、 昔(昭和20年代)これと同じような事が発生した事があって、日本中の設計者が協力し合う事によって、 どんな他の国よりも早期に問題が解決したという世界に自慢できる日本工業史があります。  企業の壁を越えた規格を作って皆で同じ部品を共有しようと徹底した活動を行ったのです。  ご存知のように、日本人は、こういった活動を徹底して行う事にかけては、世界一、いや、ダントツの世界一です。  日本の戦後技術の著しい発展の源は、実は皆が忘れてしまったこのGT化にあり、 それが、JISの制定にも結び付きました。  GT化が無ければ日本の急成長は他国と同じ程度でしか無かったでしょう。

しかし、今や、JISは、60年前のコンセプト。  苦労しておられる方には申し訳ありませんが、 容量だけが増加し、少し陳腐化しているように思います。  特に自分の見つけたい内容を探す事が出来ずにあきらめてしまうケースが多過ぎます。  昭和時代には、JISは今よりも、ず〜〜〜っと権威があって、 当時の日本人は、それを誇りにしていました。  筆者は、現在の経済政策が思うように進まない理由がここにある と指摘したい。  そろそろ、あの時と同じように、次世代のために標準化を高度再構築すれば、 これからの日本工業会は、また、以前のようなスピード感を取り戻せるように思います。  日本工業会の重鎮を集めた場で、日本の総理大臣が、 “日本の次世代に向け、未来のIT技術を念頭に入れた世界一の工業規格を再構築して欲しい” と頼めば一発で夢は叶うし、その言葉だけで株も円も上がりそうです。

“ 世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか ”
と言った女性政治家が居ましたが、
日本の工業規格は、あらゆる面で、間違いなく“ ダントツの世界一でなきゃ、いけません ”
これは、蓮訪氏にも理解してもらえると思います。
日本の工業規格は、何十年にも渡る工業の基盤を支えるものであり、
スパコンの何百倍〜何千倍も工業会全体に影響を与える事だからです。


ここで言う “ 未来のIT技術を念頭に入れた ” という表現の中身は、 文字列の検索に留まらず、専門用語の類推や形状認識の類の技術の事を指します。  物理的には巨大なサーバーを構築するといった事になりますが、 その中身は、巨大なデーターベースを有するだけでなく、 一般の皆さんが人工知能等と表現されるエンジンを搭載したものです。  特に、形状認識(図面の認識)は、とても重要で、これまでコンピュータが不得意として来た内容。  図面をCADで書いても、同じ形状の設計をした事があるという事すら解らないという事からの脱却が必要。 
そんな、魔法のような事が出来るのか? と思われる方も多いと思います。  ですが、そのヒントとなるような技術が過去にあったのです。  GT化の時代に、GTコードという概念がありました。  これは、部品に形状の特徴を表すコードを付けて、 似たような部品を探す事が出来るようにする事が目的だったのです。   これが、あまり広がらなかった理由は、このコードを人間が判断して付けていたからで、 現在のソフトウエア技術ならばCADにソフトに GTコード発生アルゴリズムを組み込んで自動的に採番する事など、いとも簡単に出来るはずです。  そういった技術を形状認識(図面の認識)に取り入れれば、Googleでも出来ない形の検索が出来るようになり、 凄いシステムが構築できるはずだと筆者は思います。

世界の学者、技術者は、日本がそういった事を考え始めただけでも “ こりゃぁヤバイ ” と強烈な恐怖を感じます。  日本工業会の重鎮は、その意味を正しく理解し、争ってコンセプトを考え始めるに決まっています。  ちゅうか、この考えが100歩譲って絵に描いた餅であったとしても、大見えを切って言うだけで、 日本工業会は、かなり力を回復すると思うのですが如何でしょうか?



実際に小分け販売を実行した結果

そのような状況の中で、Eurotecさんでは、画期的な事を行っておられます。  それは、ねじの小分け販売です。  発注最低ロットは、原則100個単位です が、特別にお願いすると、単価は高くなりますが、 あるファスナーは116個、またあるファスナーは58個といった数量で注文を受けてくれる事があります。  これを行うためには、高度な管理が必要である事は述べるまでもありませんが、 高度な管理システムを持っていても “ 小分けの注文は、手間が掛り過ぎるので何時まで続けられるか解らない状況 ” なのだそうです。

日本のJRの時刻管理などが世界の人々からCOOLだと称賛される事がありますが、 Eurotecさんの小分け販売も、日本でしかありえないCOOLな仕事の1つですね。  というか日本でもEurotecさんでしかありえないでしょう。  それも、午後3時までに注文すると、明日届くというデリバリー状況の中で、 小分け販売も行うというのは凄い事だと思います。

ところが Eurotec さんが小分けの注文を受ける事が出来るという事になると、 同じ商品でもまとめて注文せず、それらが作業に使用される日毎に、 異なった数量の注文を入れて来られる板金屋さんが現れたそうです。  これまでは、1ヵ月分2000個を一度に注文してきていたものが、 20個と26個と58個と105個と18個と65個と。。。といった袋分けを行うようになってしまい、 出荷には膨大な時間を必要としてしまうケースが発生しました。

しかし、こういった試みはお客側の都合で数ケ月のうちに頓挫してしまったそうです。 何故ならば、発行される注文書の枚数が何倍もになってしまい、 現場の管理には都合良くても、発注担当者がギブアップしてしまうからです。

結局、Eurotecさんでも、同じ商品の注文を、 1ヵ月の間に何度も何度も注文頂くのは、お客様の事も考えた上で、 お断りするという事になりました。
小分けは今も行っておられますが、これを行っている主旨は、
お客様にファスナーが残ってしまうという事に対応したいからだそうです。

Eurotecさんが小分けの要望に対応する理由は、 お客様の生産管理上のお手伝いをするという主旨ではありません。  苦労して生産したファスナーである事や、省資源の観点からも、 無駄になるファスナーがもったいない という日本人らしい考えから始まった事なのです。

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