e-fastener.jp のトップへ



スタッド、ファスナーなど消耗品関連の情報





システム系商品のご案内


潟ーロテックのご案内






スタッドとファスナーは直販しております


フォームメールでご連絡




サイト内検索

10.トラブル対策5
全長が長過ぎる


12.トラブル対策7
板の裏表と圧入方向


11.トラブル対策6 半端な長さの使用

半端な長さのクリンチング・ファスナーの使用は避けて下さい。

例えば、クリンチング・スペーサーの場合、 標準的な長さは、1mm刻みとなっています。  しかし、あえて10.2mmなど半端な長さを指定されるケースがあります。  このようなサイズは、無論、需要も少なく、高価であり、 何処も在庫を持っていない事が多くなります。  何故、10mmではいけないのかと疑問に思う事はよくあります。

電子基板の基板間隔は、驚くほど厳密な計算を行っており、 最適な基板間隔が0.1mm単位で指定される事も多いようです。  しかし、ものづくりの側面で考えると、1mm単位を下回る精度で スペーサーの長さを指定する事のデメリットは大きくなります。

例えば、薄型テレビであれば、そのような寸法指示が必要である事は理解できますし、 使用量も多いので、特注で生産してもさほど大きなコストUPにはならないでしょう。  しかし、薄型テレビほどシビアではない製品で、生産数も限られているのであれば、 あらゆる面で、標準寸法のクリンチング・ファスナーを使用する事をお勧めします。 

その分水嶺、つまり、特殊サイズを指定しても大きなコストUPにならない最低量は、 概ね、年間200,000個程度の数量かと思われます。

前のページにも登場したこのグラフからは、長さ6mm、8mm、10mmのファスナーは 良く売れているけれど、その間の7mmや9mmは、あまり売れていない事が解ります。  それでは、9.5mmは、どうなのかと言うと、これはもうほとんど売れていないのです。  当然、値段も6mm、8mm、10mmの何倍もしてしまいます。





GT化

日本工業界では、 昭和30年代から40年代にかけて、GT化(グループ・テクノロジー)という言葉が 流行しました。 それに伴いJISの整備も進み、会社同士の壁を越えた標準化が行われました。  特に “ ねじ ” の世界では、それ以前は半端な寸法の “ ねじ ” が乱立しており、 例えば、ひとつの商品で用いられていた“ねじ”を、他の商品で使うといった事が、 今のようには出来ませんでした。  勿論、そのせいで部品調達が困難であったり、コストが高くなったりもしていました。  もっと詳細なGTの話は こちら を参考にして下さい。

“人が使っている部品を出来るだけ使用して、安価な製品を作る”

というのは設計の基本です。

半端なサイズが避けられない場合

どうしても半端なサイズの使用が避けられない場合には、下記のような弊害が発生します。

   @ 当初の生産時に調達できたとしても、次回、速やかに調達できるとは限らない
   A 必要数量が多い場合はともかく、少量では高価になる
   B 他の部位では使用できない
   C 作り過ぎた場合は、ファスナー・メーカーや板金屋さんで死蔵品が発生する

このような事を営業マンが言うと、何時も “ それなら安くて、在庫に持ってくれる業者から買う ” という話になりますが、基本的に迷惑ではない業者はありません。  その時は、色良い事を言っていても、直ぐに会社側の方針が変わって、 次回は、これまでと同じような価格で調達出来なくなる恐れがあります。  半端なサイズでありながら、在庫に持ってくれて、少量でも安くというのは無茶な話です。  では、どのようにすればよろしいのかと言えば、

   @ 生産計画を明確にする
   A デリバリーが心配ですので、まとめて発注する
   B あえて、他の部位でも使用する

特に、他の部位でも使用する事を行い、所要量を増加させれば、 売れ筋と同じくらいの価格に下げる事も可能になる場合があります。  生産計画の明確化は、とても重要です。 かといって希望的観測の生産計画は、 結果的に騙す事にもなりますので十分に注意して頂きたく存じ上げます。

クリンチング・ファスナー普及委員会   CF普及委員会にMailを送る