板金用スタッド溶接機 BMS-9/9V


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標準的スタッド溶接機(Soyer BMS-9/9V)

<このページは令和元年11月29日に追加しました>
ここで、スポンサーの㈱ユーロテックさんが推奨するスタッド溶接機とガンの説明をさせて頂きたいと思います。 Soyer社のスタッド溶接機 BMS-9/9V は、 小型/軽量/使い易さを兼ね備え、 多くの板金屋さんで使われる事を前提とした、 スタッド溶接機の標準機です。

標準的とは言うものの、 これまでのスタッド溶接機では考えられない最新鋭機能が含まれていて、 その使い易さから、 現場の作業員の皆様に、お褒めの言葉を頂く事が多いスタッド溶接機となっています。
お褒めの言葉を下記にご紹介させて頂きます。

1. 充電時間が短くなって嬉しいよ!

スタッド溶接は、スタッドを溶接する直前に電気を溜めます。 この充電時間によって一定時間内のスタッド溶接回数が決まります。 例えば、これまでの機械ではM3スタッドが概ね5秒に1本打てましたが、 BMS-9/9Vでは3秒に1本のペースで打てるようになります。 これはダイレクトに生産性の向上につながります。

2. ガンが光って充電準備完了を知らせてくれるから楽だね!

これは作業者にとって随分嬉しい機能です。 これまでは作業中に何度も振り返って溶接機を見て準備完了を確認せねばなりませんでした。 BMS-9/9Vでは、標準のPS-9ガンに付いているリング型のLEDが発光して充電準備完了を知らせるので、 何千本ものスタッド溶接を行う作業では、作業者の疲労度も大きく改善されます。 例え、充電時間が短くなっても、この機能がなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。 これもダイレクトに生産性の向上につながります。

3. 電圧設定がやり易くなってるね!

スタッド溶接作業の流れの中で、スタッドの直径が変わる時には、 溶接機の電圧設定を変えなければなりません。 これまでの溶接機では、いちいち電圧を示す数字をボタンを何度も押して クルクルと変えねばなりませんでしたが、 BMS-9/9Vではファンクション・キーを押すだけで あらかじめ予約された電圧をワンタッチで呼び出す事ができるようになりました。 多品種少量生産であればあるほど生産性の向上につながります。

BMS-9/9Vはセレクトボタンへのワンタッチで下記の電圧に切り替わります。

BMS-9 Φ3 Φ4 Φ5 Φ6 Φ7.1 Φ8
70V 100V 115V 140V 175V 195V

BMS-9V Φ3 Φ4 Φ5 Φ6 Φ8 Φ10
65V 80V 95V 120V 180V 195V

なお、BMS-9 と BMS-9Vの違いは、電気を溜めるコンデンサー容量の違いです。
BMS-9は、66,000μF で BMS-9Vは 99,000μF。
Φ8以上のスタッドを溶接したい場合には、 BMS-9Vをお勧めしています。

4. 逆極接続が簡単にできるようになったんだね!

スタッド溶接は、交流電源を直流に変換して溶接を行いますので、 プラス極とマイナス極が存在します。 通常は、スタッド側がマイナス、板側がプラスで、これを正極性スタッド溶接と言います。 このプラスとマイナスを逆に接続してもスタッド溶接は可能で、これを逆極性スタッド溶接と言います。 その逆極性スタッド溶接の特徴は、正極性よりも、溶け込みが浅い事と、 表面のめっきなどを飛ばす事ができる事にあります。 なので、逆極接続は現場のスタッド溶接技術の1つとなっています。

これまでのスタッド溶接機は、頻繁に逆極接続を行う事を前提にしていませんでしたが、 BMS-9/9Vでは、ガンケーブルとアースケーブルのプラグが共通になっていて、 短時間で逆極接続ができるよう改善されています。

 正極性溶接と逆極性溶接ついて

逆極性溶接で、溶け込みが浅くなったり、表面のめっきが飛ばされたりする理由を説明します。 逆極性スタッド溶接では、放電が発生する直前に電子が板の表面に集まります。 正極性ならば、電子がスタッド側のチップに集中して、そこから放電が始まるのですが、 板側にはチップがありません。板表面に集まった電子は、あちらこちらで小さな爆発を起こしながら、 広い範囲で放電が始まります。この時の爆発の衝撃で、めっき層が剥離したり、 放電エネルギーが集中しないので、溶け込みも広くて浅くなります。


5. なんで嘘みたいに、こんなに小さいの?

このスタッド溶接機を設計したSoyer社は、軍事用の装置として、このスタッド溶接機を設計しました。 イギリス海軍の艦船に常備されるスタッド溶接機が、小型/軽量でなければならないのは当然の事。 軍事面の明確なニーズを目標としてSoyer社が技術力の粋を集め、 小型/軽量化を行ったスタッド溶接機だから、嘘みたいに、こんなに小さいのです。
BMS-9/9Vの重量; 8.5 kg
寸法; 幅295mm × 高さ170mm × 奥行295mm

 板金用スタッド溶接機の大きさについて

このページで紹介している、Soyer BMS-9/9Vは、 日本で発売されているこの種のスタッド溶接機の中で最小/最軽量です。

実は、これまで、日本で発売されてきた板金用スタッド溶接機には、 大きくて頑丈な程、良いという考えで設計されて来た歴史があります。 私達が、板金屋さんにある、過去に他社から発売されたスタッド溶接機を 開けてみると、しっかりとした筐体ではありますが、 中の多くの部品が必要以上に大きく、無駄な空間も多く、 もっと小型化できるものを、わざと大型に設計している印象を強く受けます。

しかし、大型設計にメリットがあるとすれば、昔は、 大きく立派に見える機械ほど高い値段で売り易かったという事くらいしか思い当たりません。 情報が少なかったり、競合相手がいなかった時代は、それでも良かったのかも知れません。 確かに小型軽量化された機械は、安価に見える事もあるでしょう。 しかし、工場経営者が、 ひとたび機器の使い易さ(簡単に移動できるなど)や工場内のスペースの問題を 考慮すれば、小型軽量化された機器を選ぶ事になります。





 BMS-9/9V用 標準ガンPS-9 テクニカル・データ
材質 鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、真鍮
溶接範囲 スタッドとピン M3~M8 直径 2~8mm  長さ 6~35mm
溶接/制御ケーブル 3 m フレキシブル
サポート・チューブ長さ 175 mm
グリップ部の長さ 140 mm
全体寸法 50 mm ( サポートチューブ 30 mm / オプション: 20 mm)
重量 1.1 kgケーブルは除外
スタッド溶接作業者にリング型LEDで溶接機の充電状態を知らせるスタッド溶接ガン

この件での㈱ユーロテックへのお問い合わせをお待ちしております。
Tel 042-798-7177 営業担当はスタッド溶接スペシャリストの 星 です。
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